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雨の日も楽しく運動不足対策!室内犬のストレス解消アイディア

症例

梅雨の時期になると、お散歩に行けない日が増え、愛犬のストレスが気になるという飼い主様も多いのではないでしょうか。

 

外で思いきり体を動かすことができない日が続くと、運動不足だけでなく、心のバランスにも影響が出ることがあります。「最近いたずらが増えた」「落ち着きがなくなった気がする」といった変化がみられるときは、愛犬がストレスを感じているサインかもしれません。

 

今回は、雨の日でも愛犬が楽しく過ごせるよう、自宅で実践できるストレス解消アイディアをご紹介します。

その行動、ストレスかも?運動不足がもたらす体と心の変化

室内で生活している犬にとって「運動」は心身の健康に欠かせない要素です。

本来、犬は散歩を通して探検したり、においを嗅いだり、人や動物と関わったりしながら、本能的な欲求を満たしています。

 

しかし、天候不良などで刺激の少ない日が続くと、心と体のバランスが崩れやすくなり、知らず知らずのうちにストレスがたまってしまいます。

 

<室内犬が抱えやすいストレスの原因>

運動不足

外の刺激がない環境

日常の単調さ

コミュニケーション不足

 

こうした要素が重なると、さまざまなストレスサインとして行動に表れることがあります。

 

<よくみられるストレスサイン>

破壊行動:おもちゃをかじり続ける、家具を壊す

落ち着きのない行動:吠え続ける、そわそわと動き回る

過剰なグルーミング:前足をなめ続ける、体をかきむしる

反復的な動き:しっぽを追いかける

体調の変化:食欲不振、下痢など

 

このようなサインがみられた場合は「雨の日だから仕方ない」と済ませず、少しでもリフレッシュできる環境づくりを心がけてあげましょう。

 

おうちでできる!室内でのストレス&運動不足解消法

雨の日でも、ちょっとした工夫で愛犬と楽しく過ごすことができます。ここでは、室内で手軽にできる運動や遊びのアイディアをご紹介します。

 

室内でもできる軽い運動

体を動かすことでエネルギーを発散し、問題行動の予防にもつながります。

 

・「持ってきて」遊び

ボールやおもちゃを軽く投げて「もってきて!」と声をかけましょう。持ってきたらしっかり褒めて、楽しさと達成感をプラス。

 

・タオルで作るミニ障害物レース

丸めたタオルやクッションで簡単なコースをつくり、またがせたりくぐらせたり。体と頭を同時に使う、良い刺激になります。

 

・軽い引っ張りっこ

ロープやぬいぐるみを使って遊びます。「スタート」「おしまい」の合図を決めておくと、興奮しすぎず遊べます。

 

かくれんぼ遊び

飼い主様が隠れて名前を呼び、探してもらう遊びです。遊びながら絆が深まり、見つけたときの喜びが自信にもつながります。

 

知育トイで「頭の運動」

頭を使った遊びは、退屈やストレスの解消に効果的です。

 

STEP① フードやおやつを少量準備

STEP② コングやおやつボールなどにセット

STEP③ 鼻や前足で工夫する様子を見守り、時々声をかけて応援しましょう

 

トリック練習で集中力アップ

指示に集中することで気持ちが落ち着き、1日のメリハリづくりにも役立ちます。

 

STEP①「おすわり」「ふせ」「くるん」など基本的なトリックを選ぶ

STEP② 成功したらすぐにご褒美を

 

ご褒美は、おやつだけでなく、ほめ言葉やスキンシップでもOKです。ご褒美が毎回おやつだとカロリー過多になることもあるため、愛犬が喜ぶ方法をうまく取り入れましょう。

楽しみながら「できた!」を重ねることで、落ち着きや自信が育ちます。

 

スキンシップ&マッサージで安心感を

体を動かしたあとは、ゆったりとした時間も大切です。

やさしく撫でたり、顔まわりや背中、肩などをマッサージしてあげましょう。

 

飼い主様のぬくもりは、愛犬にとって大きな安心材料です。特に雨音や気圧の変化で不安定になりやすい日は、スキンシップが心の安定もつながります。

 

 

<ワンポイントアドバイス>

子犬や高齢犬、小型犬は体力に限界があります。

運動量や刺激は、その子に合ったペースで調整してあげましょう。

 

症状が続くときは要注意|病気や行動の専門的サポートも

室内での工夫をしても、なかなか元気が戻らない、行動が普段と違う…そんなときは「ストレス以外の原因」が隠れていることも考えられます。

 

一見ストレスのように思える行動でも、以下のような身体の不調が関係しているケース少なくありません。

 

甲状腺機能の異常:元気がない、寝てばかりいる

関節疾患:動きたがらない、攻撃的になる

消化器の不調:食欲不振、嘔吐や下痢が続く など

 

▼消化器の不調についてはこちらで詳しく解説しています

 

体調と行動の変化は密接に関係しているため「様子を見ているうちに悪化してしまった」というケースもあり、注意が必要です。「雨のせいかな」「そのうち治るかも」と見過ごさず、小さな変化でも気になることがあれば、早めの受診をおすすめします。

 

 

<行動面が気になる場合は専門家に相談を>

次のような問題行動が続く場合は、獣医師やドッグトレーナーのサポートを受けるのも一つの方法です。

 

・家具を壊す、トイレの失敗が続く

・吠えやすくなった、要求が増えた

・落ち着きがなく、指示が通らない

 

行動診療を取り入れている動物病院や、しつけ・環境の見直しを支援する専門家に相談することで、飼い主様と愛犬の双方が安心して過ごせる環境づくりにつながります。

 

まとめ

梅雨や雨の日が続くと、愛犬にとってもストレスがたまりやすくなります。運動不足や刺激の少なさによって心と体のバランスが崩れ、行動や体調に変化が出ることも珍しくありません。

 

そんなときこそ、日常のなかでできる工夫が大切です。知育トイや室内遊び、トリック練習、スキンシップなどを取り入れることで、愛犬が楽しくリフレッシュできる時間をつくってあげましょう。

 

一方で、ストレスのように見える症状のなかには、体の不調や病気が隠れていることもあります。気になる行動が続くときや、普段と様子が違うと感じたときには、早めに動物病院へご相談ください。

 

千葉県市原市の動物病院なら「姉ヶ崎どうぶつ病院」

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