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犬や猫の子宮蓄膿症について|避妊手術による予防が有効

症例

子宮蓄膿症とは、陰部から細菌が侵入し子宮内で増殖することで、子宮に膿が溜まる疾患です。多くが発情後2か月以内の黄体期と呼ばれる期間に発症します9歳以上の未避妊のメス犬では発生率が66%と言われており、非常に多く見られる疾患です
一方、猫では発症率は高くありませんが、未避妊であれば発症リスクがあります。

 

今回は、そんな犬や猫の子宮蓄膿症の原因や予防法について詳しく解説していきます。

原因

発情後に分泌されるプロゲステロンという性ホルモンは、子宮内膜の増殖や子宮内の免疫低下など、細菌の増殖に適した環境を作ってしまいます。そのため、肛門や陰部付近に存在する大腸菌が子宮内に侵入し感染することで、本疾患を発症します。原因菌は他にもサルモネラ菌やブドウ球菌のこともあります。

 

症状

子宮蓄膿症の症状は下記が挙げられます。

 

元気消失

食欲低下や食欲喪失

陰部から血膿のようなものが出る

多飲多尿

発熱

虚脱  など

 

陰部からおりものや膿が出ている開放型の場合は気がつきやすいものの、閉鎖型といって子宮から膿を排出できない病態の場合、発見は困難です。

また、開放型でも、排出された膿を犬猫が舐め取ってしまい何もないように見えることもあります。しきりに陰部付近を舐めている場合は注意しましょう

 

診断方法

エコー検査で膿が貯留している子宮を確認し診断されます。

あわせて、全身状態の把握のために血液検査やレントゲン検査を行います。

血液検査では多くの場合、白血球数や炎症性マーカーの上昇が見られます。

 

治療方法

子宮蓄膿症の治療は、内科治療外科治療の2つがあります。

抗生剤を中心とした内科的治療が選択される場合もありますが、一時的に状態が改善しても再発することが多く、根本的な解決にはなりません。

 

外科治療では、膿の溜まっている子宮と卵巣を摘出します。

子宮を取るので再発することはなく、根本的な完治が望めますが、早期に手術を行ってもその後の死亡率は5~8%とされています。発見が遅れると手術を行ったとしても救命率が下がりますので、早期発見、早期治療が重要です。

 

予防法や注意点

子宮蓄膿症の確実な予防方法は、避妊手術を行うことです。

健康で若い体にメスを入れることに躊躇する飼い主様も多いですが、病気になってから手術を行うよりも低リスクで、体への負担も軽度です。

また、早期の避妊手術により、子宮蓄膿症だけでなく乳腺腫瘍の発症率を下げることもできます

 

まとめ

子宮蓄膿症は、子宮内の細菌由来の毒素が全身に回り敗血症を起こしたり、膿の貯留により子宮が破裂したりと、緊急性が高い病気です。大切なペットの命を危険に晒さないためにも、病気になる前に避妊手術を受ける選択を検討することをお勧めします。

 

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