
コラム
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症例
サロンとの違いは?動物病院併設トリミングで叶える美容と健康ケア
犬や猫の健康と快適な生活を保つためには、定期的なトリミングが欠かせません。毛並みを整えるだけでなく、皮膚や体の状態を観察する大切な機会にもなります。
しかし「サロンと動物病院のトリミングは何が違うの?」と迷われる飼い主様も少ないのではないでしょうか。
今回は、動物病院併設のトリミングの魅力についてご紹介します。
トリミングが健康に与える3つの効果
トリミングは見た目を整えるだけではなく、犬や猫の健康管理にも直結しています。主な効果は次の3つです。
◆ 毛玉や被毛のもつれ防止
毛玉やもつれは皮膚の通気性を悪くし、蒸れや炎症、皮膚病の原因になることもあります。定期的なブラッシングやカットにより、皮膚トラブルの予防にもつながります。
◆ シャンプーによる皮膚トラブル予防
皮膚に付着した汚れや余分な皮脂を洗い流すことで、細菌や寄生虫によるトラブルを防ぎます。皮膚の健康は、かゆみやフケの軽減にもつながります。
◆ 爪切り・耳掃除・肛門腺絞りで生活を快適に
伸びすぎた爪は歩行に支障をきたしたり、肉球に食い込んでしまうこともあります。また、耳掃除や肛門腺絞りは不快感や感染を防ぎ、犬や猫が快適に過ごせるようにサポートします。
つまり、トリミングは「美容」と同時に「健康維持」に直結する重要な習慣といえるでしょう。
サロンとどう違う?動物病院併設トリミングの安心ポイント
一般的なトリミングサロンは、美容を目的としたサービスが中心です。もちろん丁寧に仕上げてもらえますが、健康チェックや医療的な対応は範囲外のため、持病のある子や高齢の子は断られることもあります。
一方で、動物病院併設のトリミングには、次のような安心できるメリットがあります。
◆ 美容と健康管理を同時に
トリミング中に皮膚や耳、歯、体のしこりなどを確認し、健康上の異常を早期に発見できることがあります。
◆ 獣医師とのスムーズな連携
もし体調不良が見つかった場合も、すぐに診察や処置につなげられるので安心です。
◆ 高齢犬・持病のある子への柔軟な対応
事前に診察を行うことで、年齢や疾患の有無に合わせて無理のない範囲で施術を調整します。
このように、サロンでは難しいケースにも対応できるのが病院併設トリミングの強みです。愛犬や愛猫の美容と健康を同時に守れる、安心して任せられる環境が整っています。
姉ヶ崎どうぶつ病院のトリミング
当院のトリミングは、病院併設ならではの強みを活かし、飼い主様にも安心してご利用いただける体制を整えています。
◆ 獣医師との連携体制
トリマーが施術中に異常を見つけた場合は、必要に応じて獣医師がチェックし対応します。
◆ 年齢や体調に合わせたケア
10歳以上の子も体調を見ながら施術が可能です。(必要に応じて事前診察を行います)
◆ 負担を抑えた施術
体力や体調に合わせて、その子に無理のない方法で進めます。お預かり中に予防接種や検査を同時に行うことも可能です。
◆ 健康チェックの実施
皮膚の状態や耳の様子、体のしこりなど、見落としやすい変化も確認します。
トリミングは、生後3か月齢頃で2回目のワクチンが終わっていれば始められます。
初めてご利用の際には、まず診察で犬や猫の健康状態を確認させていただきます。そのうえで、安心してトリミングを受けていただけるようにしています。
<新規限定!初回トリミング料金20%オフキャンペーン>
姉ヶ崎どうぶつ病院では、現在「初めてご利用の方」に向けてお得なキャンペーンを実施しています。
・実施期間:2025年10月31日(金)まで
・キャンペーン内容:初回トリミング料金 20%オフ(※事前診察が必要となる場合があります)
当院のトリミングは、病院併設ならではの健康チェックやシニア犬・持病のある子への配慮が特長です。「安心して任せられるトリミングを探している」という飼い主様は、ぜひこの機会にお試しください。
▼トリミングキャンペーンについての詳しいご案内はこちらから
まとめ
トリミングは見た目の美しさを保つだけでなく、犬や猫の健康を守る大切な習慣です。特に病院併設のトリミングは、美容と健康管理を同時に行える安心感があります。
姉ヶ崎どうぶつ病院では、年齢や持病の有無にかかわらず、獣医師と連携しながら一頭一頭に合わせたケアを行っています。初めての方もどうぞお気軽にご相談ください。
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症例
犬の膵炎|原因・症状・食事管理まで獣医師が詳しく解説
愛犬がいつもと違ってぐったりしていたり、急に吐いたりすると、何が起きているのかと心配になりますよね。
犬に発症しやすい病気のひとつに「膵炎(すいえん)」があります。重症化すると命に関わることもあるため、正しい知識を持ち、できるだけ早く気づいてあげることが大切です。
今回は、犬の膵炎について原因や症状、治療の流れや食事管理のポイントを獣医師の視点から解説します。
膵炎とは?犬の膵臓の役割と病気の仕組み
膵臓はお腹の奥にある臓器で、次の2つの大切な役割を担っています。
・消化酵素を出して食べ物の分解を助ける
・インスリンなどのホルモンを分泌し、血糖値をコントロールする
膵炎とは、この膵臓が炎症を起こし、自らの消化酵素によって膵臓や周囲の組織が傷ついてしまう病気です。
<膵炎の種類>
膵炎には大きく分けて 「急性膵炎」 と 「慢性膵炎」 があります。
◆ 急性膵炎
ある日突然発症し、激しい嘔吐や強い腹痛が見られるのが特徴です。短時間で重症化することもあり、命に関わるケースもあるため、迅速な治療が欠かせません。
◆ 慢性膵炎
急性のような激しい症状は出にくいものの、食欲不振や消化不良が長期間続きます。膵臓の働きが少しずつ低下し、進行すると糖尿病や消化吸収不良といった合併症につながることもあります。長く付き合っていく病気だからこそ、継続的な管理が重要です。
主な原因と症状
犬の膵炎は「いつもと違う様子」に気づくところから始まることが多い病気です。最初は軽い体調不良のように見えても、実際には体の中で炎症が進んでいることもあるため、早めに気づいてあげることが大切です。
<犬の膵炎の原因>
膵炎の原因は一つではなく、複数の要因が関係します。代表的なものは以下の通りです。
・高脂肪の食事や、人の食べ物・おやつを急にたくさん食べた
・肥満や高脂血症
・他の病気(糖尿病、クッシング症候群、肝疾患など)
・一部の薬の副作用
・外傷や手術後の合併症
原因が特定できない「特発性膵炎」と呼ばれるタイプも多く見られます。
<犬の膵炎の症状>
膵炎になると、次のような症状が見られることがあります。
・嘔吐や下痢
・食欲不振
・元気がなくなる
・お腹の痛み(背中を丸める姿勢をとる、触られるのを嫌がるなど)
・発熱
急性膵炎はわずかな時間で重症化することがあります。「少しおかしいかな?」と感じたら、できるだけ早く動物病院へご相談ください。
診断と治療の流れ
膵炎は外から見ただけでは判断できません。いくつかの検査を組み合わせて、初めて正確な診断が可能になります。適切な検査を受けることが、その後の治療方針を決める大切なステップです。
<主な検査の内容>
膵炎の診断では、次のような検査を組み合わせて総合的に判断します。
・血液検査:炎症の有無や膵臓の酵素の数値を確認
・エコー検査:膵臓の腫れや臓器の状態をリアルタイムで観察
・レントゲン検査:他の病気を除外する目的で実施
<治療の進め方>
膵炎の治療は「急性」と「慢性」で異なります。
◆ 急性膵炎
命に関わることもあるため、入院での管理が必要になる場合があります。点滴で水分や電解質を補い、膵臓を休ませるための絶食、さらに痛み止めや吐き気止めを組み合わせて状態を安定させていきます。
◆ 慢性膵炎
食事の調整や定期的な検査で、症状をコントロールしていきます。自己判断でフードを変えたり薬を中止することは症状の悪化につながるため、必ず獣医師の指導のもとで管理しましょう。
膵炎と食事管理・予防のポイント
膵炎は再発することも少なくありません。だからこそ、ご家庭での食事管理や生活習慣の工夫がとても重要です。
<食事管理の基本>
急性膵炎から回復した直後は、低脂肪で消化しやすい食事を与えることが基本です。油分の多いフードやおやつは避け、特に人の食べ物は膵臓への大きな負担となるため与えないようにしましょう。
<療法食の活用>
膵炎に配慮した療法食は、栄養バランスが調整されており、再発予防に有効です。長期的に安心して続けられるため、かかりつけの獣医師と相談しながら導入していきましょう。
<体重管理と生活習慣>
肥満は膵臓に大きな負担をかけます。適正体重を維持できるよう、運動量や食事量を見直すことも予防につながります。
<定期的な検査で安心を>
膵炎は再発しても初期には症状が目立たないことがあります。定期的な血液検査やエコー検査を受けることで、早期発見・早期対応が可能になります。
日々の食事や体調管理を少しずつ積み重ねることが、膵炎の再発を防ぎ、愛犬・愛猫が健やかに過ごすための大きな支えとなります。
まとめ
膵炎は犬や猫にとって決して珍しくない病気ですが、早期に気づき、適切な検査と治療を受けることで改善が見込めます。特に食事管理や生活習慣の工夫は、ご家庭でできる大切なケアのひとつです。
「少し元気がない」「吐くことが増えた」といったちょっとした変化が膵炎のサインであることもあります。気になる症状が見られたときは、お早めにご相談ください。
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