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犬や猫の心臓エコー検査とは?|検査時間、必要なケースを獣医師が解説

症例

愛犬や愛猫がいつまでも元気でいてほしいと願うのは、飼い主様なら当然の気持ちですよね。しかし、心臓病は犬や猫にとっても避けられない病気の一つです。特にシニア期に入ると心臓への負担が増え、病気のリスクが高くなります。

 

心臓病は、早期発見と適切な治療が非常に大切です。そのため、動物病院では「心臓エコー検査」が行われることが多く、愛犬や愛猫の心臓の健康状態を確認するうえで欠かせない検査となっています。

 

今回は、心臓エコー検査の仕組みや、検査で何がわかるのか、そしてどのような場合に必要になるのかについて、わかりやすく解説します。

心臓エコー検査とは?|検査でわかること

心臓エコー検査は、超音波を使って心臓の内部構造や血流をリアルタイムで確認する検査です。無痛で安心して受けられるうえ、心臓の大きさや動き、血液の流れなどが詳しくわかるのが特徴です。

ここでは、心臓エコー検査で確認できるポイントについて解説します。

 

・心臓の大きさ

エコー検査では、心臓の大きさを正確に測定し、肥大や拡大、縮小といった異常がないかをチェックします。

犬や猫の年齢や品種によっても心臓の大きさは異なりますが、この検査により異常の有無が明らかになります。

 

・心臓の動き

心臓が正常に動いているかどうかもエコーで確認できます。ポンプ機能が低下している場合、血液循環が不十分となり、健康や体調に影響を与える可能性があります。

 

・心臓の弁の状態

心臓には、血液の流れを一定方向に保つための弁があります。この弁がしっかり開閉していないと、血液の逆流や漏れが起き、心臓に負担がかかることがあります。

 

・血流の様子

心臓内の血流をリアルタイムで観察できるのもエコー検査のメリットです。血液が正常に流れているか、逆流が起きていないか、血管が狭くなっていないかなどを確認できます。血流の状態を確認することで、心臓病や血流に関する異常の早期発見につながります。

 

どんな症状があるときに検査が必要?

愛犬や愛猫が以下のような症状を見せる場合、心臓エコー検査を受けることを検討しましょう。

 

・咳が続く

犬や猫が頻繁に咳をするのは、心臓に負担がかかっているサインの可能性があります。特に安静時でも咳が続く場合、心臓病が疑われます。

 

・食欲低下

心臓に問題があると血流が不十分になり、全身に疲労感が広がることがあります。その結果、倦怠感が増し、食欲が低下するケースもあります。

 

・運動時の疲れやすさ

散歩や遊びの途中ですぐに疲れて休んでしまう、または以前より活発でなくなる場合も、心臓の機能が低下している可能性があります。

 

<シニア期や特定の犬種・猫種にも注意>

心臓エコー検査が必要な頻度は、年齢や犬種・猫種によって異なります。特にシニア期に入ると心臓病のリスクが高まるため、半年に1回の定期的な検査が重要です。

 

また、心臓病にかかりやすい犬種や猫種もいます。

たとえば、チワワやトイプードル、ポメラニアンなどの小型犬は僧帽弁閉鎖不全症になりやすく、メインクーンやラグドール、アメリカンショートヘアといった猫は肥大型心筋症のリスクが高いと言われています。

こうした犬や猫と一緒に暮らしている場合は、年齢に関係なく、定期的に心臓エコー検査を受けると安心です。

 

犬の僧帽弁閉鎖不全症についてはこちらで解説しています

猫の肥大型心筋症についてはこちらで解説しています

 

心臓エコー検査の流れと所要時間

飼い主様が安心して検査に臨めるよう、心臓エコー検査の手順やポイントについてご説明します。

1.準備

心臓エコー検査は、愛犬や愛猫がリラックスした状態で行うことが理想です。緊張が見られる場合は、診察台でしばらく落ち着かせてから検査を始めます。検査中には、胸周りの被毛を少し剃ることがありますが、痛みはありませんのでご安心ください。

 

2.超音波機器のセットと画像の取得

超音波機器を胸部に当て、心臓の動きや血流の状態をリアルタイムで映像に映し出します。取得した映像をもとに、心臓の動きや血流の状態、弁の開閉などを確認し、必要に応じて詳細なチェックを行います。

 

<検査時間>

心臓エコー検査の所要時間は、一般的に15〜30分ほどです。愛犬や愛猫に痛みや負担がかかることはほとんどありませんので、リラックスして受けてもらえる検査です。

 

検査時の注意点と準備するもの

心臓エコー検査の前に、飼い主様に確認していただきたいポイントをご案内します。

 

・食事制限の有無

心臓エコー検査のみの場合、通常は食事制限は必要ありません。ただし、他の画像検査も予定している場合や動物病院から特別な指示がある場合は、検査前の数時間、食事を控えていただくこともあります。予約時に、食事についての指示があるかどうかを確認しましょう。

 

・服薬の注意点

日常的に服用しているお薬がある場合、検査前にそのまま飲んでよいかどうか、かかりつけの獣医師に確認してください。

特に、心臓や血圧に関わるお薬の場合は、検査の精度を保つために服薬のタイミングを調整することがあります。

 

・検査当日の過ごし方

当日は、飼い主様も普段通りの気持ちでご来院いただくことで、愛犬や愛猫もリラックスしやすくなります。

診察室でもできる限りリラックスできるようサポートいたしますので、不安が少しでも和らぐように見守ってあげてください。

 

心臓エコーキャンペーン実施中

当院では、2024年11月1日から12月30日までの期間、愛犬・愛猫の健康を守るための「心臓エコーキャンペーン」を実施しています。この機会に、心臓病の早期発見や進行の把握を行い、健康管理にお役立てください。

 

<キャンペーン詳細>

■料金

初回検査(税込):通常¥8,800 → キャンペーン価格¥6,600

継続検査(税込):通常¥5,500 → キャンペーン価格¥4,400

 

■対象動物

犬・猫

 

<検査内容について>

検査内容は、胸部レントゲンと心臓エコー検査の2種類です。それぞれの検査で、心臓や肺の状態をしっかりと確認し、心臓病の早期発見や進行の把握に努めます。

 

レントゲン検査

胸部のレントゲン撮影により、心臓の大きさや肺の状態を確認します。これにより、異常の有無をチェックし、適切な対応が可能です。

 

心臓エコー検査

心臓の動きや血流の状態、心臓弁の逆流の有無などを詳細に確認します。この検査は、より深い部分まで観察できるため、早期発見に役立ちます。

 

愛犬や愛猫の健康が気になる方は、この機会にぜひご相談ください。

 

キャンペーンの詳細はこちらです

 

まとめ

心臓病は、早期発見と早期治療がとても重要な病気です。特に犬や猫の場合、症状が現れにくいこともあるため、定期的な心臓エコー検査は愛犬・愛猫の健康を守るうえで欠かせません。心配な症状や気になることがあれば、当院の獣医師にご相談ください。

 

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