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猫の貧血|元気がない・歯ぐきが白いときに考えたい原因

症例

「最近なんとなく元気がない気がする」「寝ている時間が増えたかもしれない」「歯ぐきの色がいつもより白っぽい」

――そんな小さな変化が気になっても、はっきりした症状がないと受診を先送りにしてしまう飼い主様は少なくありません。

猫の貧血は、初期には目立った異変が見えにくいことがあります。その一方で、進行すると愛猫にとっても苦しく、深刻な状態につながることもあるため、早めに気づくことが大切です。

 

この記事では、猫の貧血でみられる症状、考えられる原因、受診を急ぎたいサイン、動物病院で行う検査の流れについて、わかりやすくお伝えします。

猫の貧血でみられる症状|白い歯ぐき、黄色い歯ぐき、呼吸の変化に注意

貧血とは、体の中で酸素を運ぶ役割をもつ赤血球やヘモグロビンが減っている状態を指します。猫では体調不良を表に出さず隠す傾向があるため、飼い主様が日常の様子から気づくことがとても重要です。

 

<猫の貧血の観察ポイント①歯ぐきや粘膜の色>

まず注目したいのが、歯ぐきの色です。健康なときの歯ぐきはほんのりピンク色ですが、貧血が進むと血色が乏しくなり、白っぽく見えることがあります。口の中をじっと見る機会は多くないかもしれませんが、あくびをしたときや口元を触れたときに、いつもと色が違うと感じたら注意したいサインです。

 

一方で、歯ぐきや白目が黄色っぽく見える場合は、赤血球が壊されるタイプの貧血や黄疸が関係していることがあります。白い歯ぐきだけでなく、黄色い変化にも気を配っておくとよいでしょう。

 

<猫の貧血の観察ポイント②呼吸の変化>

赤血球が減ると全身に十分な酸素を届けにくくなるため、呼吸で補おうとして呼吸が早くなったり、いつもより苦しそうに見えたりすることがあります。

じっとしているのに胸の動きが大きい、呼吸の回数が多い、呼吸に力が入っているように見えるときは、早めの受診を考えたいところです。

 

<猫の貧血の観察ポイント③元気がない>

猫の貧血ではこうした曖昧な変化から始まることも珍しくありません。

 

・元気がない

・食欲が落ちる

・よく寝ている

・動きたがらない

・抱き上げるとぐったりしている

 

どれも「少し疲れているだけかな」と思いやすい症状ですが、この段階で一度相談できると安心です。

 

ぐったりして反応が鈍い」「ふらつきがある」といった場合はより深刻な状態です。なるべく早めに動物病院を受診しましょう。

猫の貧血の原因|出血・赤血球の破壊・赤血球を作れない状態に分かれる

「貧血」と聞くと、それ自体がひとつの病気のように感じるかもしれません。しかし実際には、貧血はさまざまな原因によって起こる状態の総称です。

そのため、見た目の症状だけで判断するのではなく、背景に何があるのかを丁寧に探ることが大切になります。

 

<出血>

体のどこかで血液が失われると、赤血球も減ってしまいます。出血は外傷だけではなく、消化管からの出血、手術後の出血、ノミの大量寄生などが関係することがあります。外から見てわかりやすい出血だけでなく、体の中で起きている出血が原因になることもあります。

 

<赤血球の破壊>

赤血球が壊されることでも貧血は起こります。免疫の異常によって自分の赤血球を壊してしまう場合や、感染症が関係している場合があります。このタイプでは、歯ぐきが白いだけでなく黄色っぽく見えることもあり、見た目の変化が診断の手がかりになることがあります。

 

<産生低下>

赤血球などを十分に作れない状態を「産生低下」といいます。猫では腎臓病が関係することも多く、慢性的な炎症、骨髄の病気、腫瘍性疾患、栄養状態の低下などが背景にあることも考えられます。ゆっくり進む場合は急激な異変が出にくいため、「年齢のせいかな」と受け止められてしまいやすいのが難しいところです。

 

このように、猫の貧血にはさまざまな原因があり、対処法もそれぞれ異なります。だからこそ、「なんとなく元気がない」といった変化を見過ごすことなく、原因まで見極めていく視点が大切になってきます。

猫の貧血で受診を急ぎたいケース|様子見しないほうがよいサイン

猫は不調を隠しやすい動物です。普段と比べて静かに見えるだけ、寝ている時間が少し長いだけでも、体の中では病気が進行していることがあります。

 

ここでは緊急度の高いサインをまとめてチェックしましょう。

 

歯ぐきが明らかに白い、または黄色い
呼吸が早い
苦しそうに見える
胸の動きが大きい
食事をとらない
水も飲まない
急に元気がなくなった
黒っぽい便や血便が出た
吐いたものに血が混じっている

 

こうしたサインが重なっているときは、様子を見ている間にもどんどん状態が悪化してしまうこともあります。

猫の体調変化はゆっくり見えて、実際には必死に耐えていることもあります。不安なときは、早めに動物病院へ相談してみてください。

 

これまで当院で診察を受けている方を対象に、夜間時間外診察と救急外来にも対応しています。まずは一度お電話ください。

 

▼夜間時間外診察と救急外来についてはこちらから

猫の貧血はどう調べる?|血液検査を中心に、原因に応じて画像検査や追加検査へ

実際に受診したとき「どんな検査をするのだろう」と不安に感じる飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
猫の貧血を調べるときは、まず問診と身体検査から始め血液検査ののち、必要に応じて画像検査へ進んでいきます。

 

問診では、いつ頃から元気がないのか、食欲や飲水量に変化はあるか、呼吸の様子はどうかなどを確認します。

 

あわせて、身体検査にて歯ぐきの色や黄疸の有無、心拍数、体温なども丁寧にみていきます。ご自宅で気づいた小さな変化が、原因を探る大切な情報になることも少なくありません。

 

そのうえで中心となるのが血液検査です。

赤血球数やヘマトクリット、網赤血球の値を確認することで、どの程度の貧血があるのか、体が回復しようとしているのかなどを把握していきます。

あわせて、白血球や血小板の変化もみることで、感染や炎症、骨髄の異常などの手がかりが得られる場合もあります。

また、定期的な健康診断で血液検査を行った際に、症状がはっきり出る前の段階で貧血が見つかることも少なくありません。 

 

原因によっては、レントゲン検査、超音波検査、感染症検査などを追加することがあります。体のどこかで出血していないか、臓器に異常がないかを確認するために、画像検査が役立つ場面もあります。

 

姉ヶ崎どうぶつ病院では、血液免疫の診療科を設け、赤血球・白血球・血小板など血液成分の異常に関する診療に対応しています。血液検査機器や超音波検査に加え、16列マルチスライスCTも備えており、充実した検査体制を整えています。

症状の背景を丁寧に見極めながら、次の治療方針についても分かりやすくご説明いたします。

 

▼健康診断についてはこちらで解説しています

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猫の貧血が心配なときは、早めの相談を

猫の貧血は、「元気がない」「歯ぐきが白い」「呼吸が早い」といった、日常の中で気づける変化から見つかることがあります。ただし、その背景には出血、免疫の異常、腎臓病、感染症、腫瘍などさまざまな原因があり、見た目だけで判断するのは簡単ではありません。

 

だからこそ、気になる変化があるときは、早めに原因を確かめることが大切です。原因がわかることで、必要な治療や今後の見通しも考えやすくなります。

 

姉ヶ崎どうぶつ病院は完全予約制で診察を行っており、猫専用の待合室・診察室も備えています。通院時の緊張に配慮しながら受診しやすい環境づくりに努め、地域に根ざした一般診療から専門診療まで幅広く対応しています。

 

少し気になるけれど、受診するほどなのか迷う」と感じる段階でも、相談することには意味があります。猫の元気や呼吸、歯ぐきの色にいつもと違う様子がみられたら、どうぞお早めに当院へご相談ください。

 

千葉県市原市の動物病院なら「姉ヶ崎どうぶつ病院」

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